苔寺メインイメージ

世界文化遺産 西芳寺  〜通称 苔寺(こけでら)〜

■苔寺の魅力■

庭園内を約120種類の苔が覆い、まるで緑のじゅうたんを敷き詰めたような美しさから苔寺と呼ばれています(正式名称は西芳寺)。約3万平方メートル(約9千坪)にも及ぶ庭園は年間を通して非常に美しい景観を楽しませてくれます。特に紅葉の季節には庭園内の木々たちと、苔たちとの絶妙なコントラストが見るものの目を奪うことでしょう。私たちが苔寺を訪れたときは小雨が降っていたのですが、雨を浴びた苔たちがより一層、生き生きと際立った緑色を見せてくれました。

 

■成り立ち〜現在■

奈良時代、行基菩薩の開創と伝えられる古刹(こさつ:由緒ある古いお寺)で、兵乱などで荒廃の後、暦応2年(1339)に夢窓国師により再建されました。庭園は上下二段構えの造りで、上段には枯山水の庭、下段には「心」の字を描く黄金池を中心とした池泉回遊式の庭を配置、その見事な構造は後の日本庭園に大きな影響を与えてきました。また、足利義政が銀閣寺を建てるときに庭や建物を見本にしたことは有名な話です。苔寺は1994年には、清水寺や金閣寺などと一緒に「古都京都の文化財-17ヶ所の寺院、神社、城全17物件」の一つとしてユネスコ世界文化遺産に登録されました。

古都京都の文化財(世界遺産)についてWikipediaで調べる

 

 

 

 


■苔寺に行ったなら■

苔寺のすぐ近くには、鈴虫寺、竹の寺などおすすめスポットがあります。鈴虫寺はお参りすると願い事が叶うということで有名なお寺です。今回、ここでご紹介したいのは竹の寺(正式には地蔵院)というお寺で、鈴虫寺のにぎわいとは対照的にとてもひっそりと佇んでいます。かの一休禅師が幼少のころ修行をされたことで知られているお寺です。こちらでは抹茶をいただく事ができ(一杯600円)、静かな庭園を眺めながらの一服は格別なものがありました。苔寺に行ったなら是非立ち寄ってみてください。竹の寺についてはいずれ正式にご紹介したいと思います。※追記:当サイト「抹茶のページ」で竹の寺でいただいた抹茶を紹介しています。

 

苔寺の拝観(見学)について ※事前の申し込みが必要となります。

西芳寺(苔寺)はかつては誰でも参観できる観光寺院でしたが、1977年からは一般の拝観を中止し、往復はがきによる事前申し込み制となりました。また拝観に際しては、写経などの宗教行事に参加する事が条件となっています。※写経をした後に庭園の見学という流れになります。拝観料は1人3,000円と京都のお寺拝観としてはちょっとお高く感じますが、これは住職さんの説法・般若心経の唱和・写経を行い、写経に願い事を書いたものを祈りを込めて本尊に永久奉納していただけることから、祈祷料やお布施の意味合いが込められているのです。


 

■苔寺見学の流れ見学所用時間について■

西芳寺(苔寺)宛に往復はがきで申し込みます。※下記「拝観申し込み方法」欄参照

見学当日は苔寺の入口で返信はがきを渡してお堂に入ると写経の用意がされています。住職さんの説法を聞いて、一緒に般若心境を唱和したのち、写経をします。この間だいたい40分〜1時間位でした。なお、時間がない人は写経が全部終わらなくても途中で終了する事ができます 。

写経が終わると、庭園見学となります。約30分〜1時間程度でひと通り見学できると思います。※庭園見学に時間制限があるのかもしれませんが、私たちが訪れた日は平日だったせいか、時間を気にせず見学できる雰囲気でした。

 

■拝観申し込み方法 〜往復はがきで申し込みます〜■

・下記「西芳寺参拝係」へ、往復はがきに「拝観希望日・同伴人数・代表者の氏名・住所・電話番号」を明記して、見学希望日の2週間前迄に届くように、はがきを送ってください。後日はがきが返信されますのでこれが拝観証になります。忘れないようにしてください。
2ヶ月(60日)前から2週間前(消印)の申し込み順となります。
例えば、拝観希望日が10月22日の場合、8月22日から往復はがきで申し込めます。10月8日の消印まで有効です。先着の申し込み状況によっては希望日にそぐわない場合もあると思いますので念のため第2希望日まで書いた方が良いと思います。
・見学時間の指定はできません。返信されてくるはがきに拝観時間が記載されています。下記に掲載した実物を参照してください。

拝観は中学生以上からですのでご注意ください。(2019年6月1日より小学生以下や赤ちゃんの同伴はできなくなりました。なお、年に数回お子様拝観を実施しているようです。)

※念のためはがきで申し込む前に電話で確認するのをおすすめします。きちんと教えてくれました。

 

■拝観料(冥加料)■

・一人3,000円

 

その他、詳しくは苔寺(西芳寺)までお問い合わせしてみてください。快く教えてくれます。


往復はがき送付先
〒615-8286  京都市西京区松尾神ヶ谷町56

西芳寺参拝係 宛 

 

問合わせ先(西芳寺)

TEL: 075-391-3631

 

本証持参のうえご参詣下さい。参拝冥加料金3,000円をお納め願います。庭園だけの拝観は行っておりません。

 

■苔寺までの詳しいアクセス方法はこのページの最後にあります。参考にしてください。 

 

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

その他

■苔寺拝観の記念にお朱印はいかがですか■

お朱印を希望の人は拝観料をおさめるときに予め朱印帳を渡しておくと帰りまでに書いておいていただけます。2ページに渡って書かれるので、開きページであけておくとよいでしょう。また、朱印帳がなくても事前に紙に書いておいたものを購入する事ができます。どちらも500円也。見開きのお朱印は珍しいので苔寺拝観の記念にいかがでしょうか。

 

 

 

 

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

■交通■ 
・京都駅から、京都バス73系統もしくは83系統乗車、「苔寺 鈴虫寺」ゆき
終点の「苔寺 鈴虫寺」下車徒歩2〜3分 乗車時間約1時間 。料金230円
・JR嵯峨嵐山駅から、タクシーで約10分、1,000円くらいです。

京都バスのホームページへ行く

グーグルマップを見る

このページのトップへ | 「京都 旅のしおり」ホームへ 

inserted by FC2 system